【2026年版】AS/400(IBM i)モダナイゼーション完全ガイド|手法・失敗原因・成功のポイント
AS/400は1988年に登場したシステムの旧称であり、現在はIBM Power上で稼働する「IBM i」へと発展しています。本記事では、一般的な検索表現を考慮し、「AS/400(IBM i)」と表記します。 一方で、長期運用によるシステムの複雑化や、RPG・COBOLなどの技術者不足、ハードウェアや運用コストの増加が課題となっています。さらに、クラウド活用やデータ連携など、ビジネス環境の変化に対応するためのシステム刷新も求められています。 こうした背景から、既存のAS/400(IBM i)を活かしながら、システムを段階的に刷新するモダナイゼーションが注目されています。ただし、移行範囲や方式の選定を誤ると、コストの増大や業務への影響、プロジェクトの長期化につながる可能性があります。 では、 AS/400(IBM i)のモダナイゼーションはなぜ必要なのでしょうか。また、どのような選択肢があり、どのような点に注意して進めるべきなのでしょうか。 本記事では、AS/400(IBM i)の基本的な特徴から、モダナイゼーションが求められる背景、代表的な4つの戦略まで詳しく解説します。さらに、よくある失敗原因や成功のポイントも整理し、自社に適した進め方を検討するための判断材料を紹介します。 AS/400(IBM i)システムの特徴 AS/400(IBM i)は、長年にわたって企業の基幹業務を支えてきたプラットフォームです。現在も継続的に機能強化が行われ、さまざまな業務ニーズに対応しています。 ここでは、AS/400(IBM i)ならではの特徴を3つの観点から解説します。 独自のアーキテクチャによる高い信頼性 AS/400(IBM i)は、オブジェクトベースのアーキテクチャや「シングル・レベル・ストレージ」など、独自の設計思想を採用しています。メモリとストレージを統一的に扱う仕組みにより、アプリケーションやシステムリソースを効率的に管理できる点が特徴です。こうした設計思想は、 AS/400(IBM i)の高い信頼性や安定した運用を支える要素の一つとなっています。 幅広い統合コンポーネント AS/400(IBM i)は、 OSとデータベース、セキュリティ、運用管理などの主要機能が密接に統合されている点が大きな強みです。 特に、データベースやセキュリティ、運用管理など、基幹業務に必要な機能が統合されている点が特徴です。 さらに、バックアップやシステム監視、運用管理など、日常的な管理業務を支援する機能も備えています。導入・運用時の構成や管理負荷を抑えやすく、TCO(総保有コスト)の最適化にもつながります。 高いリソース効率 AS/400(IBM i)は、ハードウェアとソフトウェアが密接に連携する設計により、システムリソースを効率的に活用しやすい点も特徴です。基幹業務に必要な処理を安定して実行できるため、長時間の連続稼働や安定した処理が求められる環境にも適しています。 …