モチベーションを上げるツボは変わるものである
- 人は日々、疲れを感じる箇所や疲れの度合いが変わります。それに合わせて、ツボを押し、身体の疲労を回復させます。
- 同じように、仕事において、社員もやりがいを感じる内容が変わったり、人によって成長度合いが違ったりします。そのため、リーダーはメンバーの状態に合わせて、働きかけを行います。今日、効果があるツボは明日には効果がないかもしれません。効果がなくなったツボをずっと押し続けても、仕事に対するモチベーションはなくなってしまう可能性があります。
- チームビルディングの途中でリーダーはメンバーの変化と成長具合を確認する必要があり、モチベーションを上げるツボを臨機応変に変えなければなりません。
Pleasure – Pressure - Pride
- 3Pフレームワークは仕事の量と質を変えることにより、メンバーのモチベーションと成長を促す方法です。
- 3Pは以下の3単語の頭文字です。
- Pleasure:喜び
- Pressure: プレッシャー
- Pride: 誇り
3Pの関連図

Pressure → Pleasure
- 2年前に入社した若い女性社員は保守的な性格です。彼女は、資料の整理・作成、プロジェクト秘書としての仕事を任されていました。
- 最初はプレッシャー( Pressure )のツボが効果的に働いていたため、仕事に不慣れでよく残業していたにも関わらず、疲れを感じませんでした。
- しかし、プロジェクトに参加して5か月が経ち、仕事に慣れたとき、彼女に「疲れているか」と聞くと、「大丈夫です」という返答が返って来ましたが、顔には疲労がにじんでいました。
- このような時、リーダーは仕事の質を変えてあげたり、資料作成の量を減らしたり、プログラミングのタスクを他の社員に割り当てるなどして、喜び(Pleasure)のツボに切り替えてあげる必要があります。そうすれば彼女はきっと、新しいやりがいを感じ、モチベーションが再び上がるでしょう。
Pleasure → Pride
- 入社3年目の男性社員はプログラミング業務を1年間行い、コーディングに慣れ、時間とエネルギーを持て余すようになりました。
- このような状態が続くと、仕事に対するモチベーションがなくなってきてしまいます。
- このような時、リーダーは新しい目標を与えるべき時です。
- よりハードルの高い技術タスクを割り当てたり、現プロジェクトではなく、別の小さいプロジェクトのサブリーダーを担当させたりします。
Pride → Pressure
- プロジェクトの主要部分を常に担当している経験豊富な技術者は、自分の仕事に誇りを持っており、リーダーも彼の生産性に満足していました。
- しかし最近、彼は一番難しい実装タスクを完了させましたが、後は勝手なことをし、リーダーでも制御できない状態になっています。また、彼は仕事に集中していない時もあります。
- 今こそ、リーダーはプロジェクトのタスクだけでなく、関連のある他のプロジェクトの新しい技術調査も割り当て、仕事量を増やすべきです。そうすると、彼はプレッシャーを感じます。ただし、責任感のある人なので、割り当てられたタスクを全てクリアするために集中して臨むでしょう。大きなプレッシャーを乗り越えた時、さらに新しい喜びを感じることになります。
成長サイクル

まとめ
- 3Pフレームワークは仕事の量や質を変えることによって、モチベーションのツボを臨機応変に変え、メンバーのモチベーションを上げ、成長を促す方法です。
- Pleasure、Pressure、Prideという3つのツボがあります。
- この3つツボは下からのスパライルで開発メンバーを導きます。リーダーは自分のメンバーがどのツボで喜んでいるのか、常に確認するべきです。